フィールドデーコンテスト 2018

国内コンテストは、『50MHzシングルバンド』にこだわります。 楽しめるように50Wしっかり出力を出し、不得意なCWはできる限り運用を避けますが『電信電話』で参加します。

予定では慣れた栃木県内の移動地での参加を考えましたが、天気予報の最高気温を見て移動運用を断念しました。 体温より暑い気温の中、長時間の運用は自信がありません。 フィールドデーコンテストは移動運用をしなければ上位の結果を出すことができませんが、 自宅で身体を冷やしながら、ゆっくり楽しみたいと思います。目標は100QSO。


参加の準備をする

集合住宅に住む私は、アンテナの設置に苦労してきました。 狭いベランダ。アンテナがあると家族から邪魔にされます。 使うときだけアンテナを出す自宅にいながら移動運用のようなことをし、この日もコンテスト開始30分前に2エレのHB9CVをベランダに付けました。 ベランダの手すりや物干し竿の影響があり、マニュアルチューナーでSWRを下げます。 SWRが下がり、ボイスメモリーに「CQ」を録音して、準備完了です。

ログは紙ログを使いますので、重複チェックが面倒です。 できる限りのアナログ重複チェックを行い、面倒になったところで「CQ」しか出さないこととしました。 最低限相手局に重複で迷惑をかけないようにしたいと思います。

フィールドデーといえば、移動運用の局が主役です。 固定局が積極的にCQを出せる雰囲気ではないかもしれません。 コンテストが始まった状況を見てから、CQを出すこととします。 全て準備が終わったところで、開始5分前となりました


初っ端からずっこける

開始後から呼びに回る局は、低い周波数(50.3MHz)からスタートするであろうと仮説をたて、逆に高い周波数から呼んでいこうと考えました。 すでに参加局が陣取っている周波数をチェックしますが、なんとなく参加局が少ない感じです。 50.4MHz以上には誰もいないようですので、50.4MHzから呼んでいきます。

18時を回り、クラブ局をコールすると、交信にもたついているのでコンテストナンバーを送りました。 すると、「まだ18時になっていないからコンテストナンバーは送れない」とのこと。 こちらはNHKの時報を聞いてから呼び始めているので、18時を回っている旨を伝えると、相手局のオペレータはパニックになっています。 時計を正しくセットしていなかったのだと思われます。 初っ端からずっこけました。

呼ぶ局が少ないようで、呼び負けすることがありません。 こちらは2エレのHB9CV。通常では強い局に呼び負けても仕方がない設備です。 50.35MHzで近隣局の信号がマスクしてしまい、前後20MHzの信号が全く聞こえません。 5分で8局と交信し、これ以上は呼びに回っても仕方がない状況になってしまいました。


もうCQを出すしかない

空き周波数を探すと、50.395MHzが空いています。 フィールドディコンテストという移動局が主役であって、固定局のCQにそれだけ応答してくれるか不安です。 ぱらぱらと呼ばれた後、18時台にもかかわらず10分の空振りCQを出しまくりました。 固定局ゆえ避けられているのか、単に参加局が少ないのかはわかりません。

粘り強くCQを出し続けましたが、ぱらぱらと呼ばれる程度で、一時間で28QSO。 かなり低調です。 耐久戦となりそうです。 22時を回ったところで、やっと70QSO。 神奈川のクラブ局が、何度も重複して呼んできます。 複数人で運用しているのでしょうが、重複チェックはして欲しいものです。

今回は100交信を目標にしていましたので、明日朝運用すれば目標は達成できるでしょう。 今日の運用はここまでとします。 アンテナを外し、早々に寝てしまいました。


ゆっくり起きて

自宅で参加するコンテストは、マイペースな参加ができます。 7時に起きて朝食を食べ、アンテナをベランダに付けました。

好きではないCWの周波数をチェックします。 CWではとれていないマルチを探します。 福島の局を見つけ、交信しました。 アンテナが南向きに固定されているため、北関東や福島は遠く感じます。

CQを出し始めると、10局程度には連続して呼ばれます。 それ以降は全く呼ばれなくなり、つらい空振りCQとなります。 本来ならば呼ばれなくなったタイミングで、呼びに回るべきですが、アナログな重複チェックが不安で呼びに回れません。 コンピュータログを使うべきだと、今更感じました。

呼ばれなくなったらお茶を飲んで休み、20~30分たったらCQを出す。 こんな繰り返しで、少しずつ交信局数は増えていきます。 10時を回ったところで、8エリアから呼ばれました。 Eスポにより、北海道の北部と東部がオープンしているようです。 8エリアの局を探しますが、あまりCQを出している局がいません。 マルチを3つ程増やすことができました。 10時20分に目標とする100交信に達しました。


最後の1時間は若干交信数が伸びる

11時を回ると、若干呼ばれる数が増えてきました。 もう呼びに回っても交信済みの局ばかりでしょうから、バンドの端でCQを出します。 バンドの端はノイズがなく、弱い局でも交信できます。 建物の陰に当たる北方面は信号が弱くなりますので、やっと交信できる局も多くいました。

7エリアの固定局から呼ばれました。 安定した信号でしたので、ロケーションのいい福島の固定局だと思いましたが、岩手の局でした。 グランドウェーブによる交信は設備的にも考えられないので、Eスポによるものだと思います。 こういうコンディションも50MHzらしくておもしろいと思いました。

そのまま12時を迎え、コンテストが終了しました。 結果は、123QSO、14マルチ。スコアは1,722でした。