24. 自力では手が届かない ~ 三養基郡と佐賀郡を交信して ~
2003年05月24日
未交信の郡が少なくなると、偶然の交信のチャンスはほとんどなくなります。 そんな時には未交信の郡を公開し、その地域のアクティブな移動局に運用してもらうという手段があります。 アマチュア無線は人とのつながり。 日ごろの交信でのコミュニケーションで、協力してくれる仲間を増やしていかないと、一方的な移動運用お願いは聞いてもらえません。
交信できていない郡は、6エリアに4郡、4エリアに1郡。 Eスポやスキャッターが好調な時期だと、交信のチャンスが広がります。 今日は未交信の郡の移動情報がありませんが、チャンスを願って栃木県佐野市の渡良瀬川の土手にアンテナを上げました。
午前中はスキャッタは好調でした。 3~6エリアの局が非常に強く入感しています。 CQを出したり、バンド内をワッチしますが、未交信の郡とは交信できません。 そのうちバズが聞こえ出し、沖縄の移動局が振り切れんばかりの強さで入感し始めました。 オープンしてほしいエリアは、九州北部です。 オープンのエリアが北上することを期待しましたが、南九州までのオープンでEスポはフェードアウトしてしまいました。 夕方のコンディションに期待をかけます。
今日は早起きをしたため、眠気が襲ってきます。 土手の上での昼寝は川風が心地よく、気分がいいものです。
知らぬ間に眠ってしまい、15時を回っていました。 宮崎のビーコンは聞こえませんが、4エリアの移動局がEスポで強力に入感しています。 未交信の島根県八束郡を探し、ワッチを続けます。 よく情報交換をする6エリアの局のCQを見つけましたのでコールしました。 これから佐賀県三養基郡へ移動していただけるとのこと。 チャンスをいただけることに感謝し、Eスポが消えないことを祈りながら、約束の周波数でCQを出しました。 次々と6エリアの局からから呼ばれます。 宮崎のビーコンも強く入感しはじめたころ、三養基郡からコールされました。
わざわざ移動していただいたことにお礼を伝えると、さらに佐賀郡へ向かっていただけるとのことです。 図々しいとは思いましたが、ここはお言葉に甘えさせていただきました。
三養基郡から佐賀郡はどのくらいかかるのでしょうか。 Eスポもだんだん不安定になってきました。 宮崎のビーコンはもう聞こえません。 CQを出し続けていますが、だんだんと6エリアから呼ばれなくなってきました。 そんな時、QSBを伴って佐賀郡からコールをいただきました。 三養基郡から高速道路を利用して佐賀郡へ走っていただいたそうです。 お礼を伝えて、交信を終えました。
アワードに挑戦していると辛いこともありますが、今日のようなうれしい出来事もあります。 50MHzでは、WAGAは自力では受賞しにくいアワードです。 これまでもたくさんの局の支援をいただきました。 もうひとがんばり。 アンテナを下ろしながら、アワード直前で鼻息が荒くなっている自分に気づきました。
全郡交信まで3郡。