WAGA日記17

17. 落胆と喜び ~ 運が悪いこともよいこともある ~

2003年05月11日

今日は島根県大原郡と八束郡の移動運用があります。 ネット上で移動運用の予定がアップされていました。 運用周波数も書いてあります。 その周波数を聞いていれば、この時期頻繁に発生するEスポを捉えて、あっさり交信できるはずです。 運用局数が少ない島根県。このチャンスを生かしたいと思います。

シャックでじっくりワッチする方法もありますが、どんな伝搬でも対応できるようにと下都賀郡の渡良瀬遊水地へ向かいました。 標高が低いですが、周囲に電波の邪魔となる山や建物がありません。 Eスポやスキャッターが出たときに有利な場所と言えます。

現地に到着すると急いで準備を行い、予定の周波数をワッチし始めました。 電離層による反射を全く感じないコンディションで、八束郡が運用開始する予定時間になりましたが何も聞こえません。 前後5KHz位を念入りに探り、アンテナをぐるぐる手で回して電波のかけらを探します。

2時間ほど真剣にワッチしていましたが、何も聞こえません。 栃木県北部に住むローカル局が心配して電話をかけてきました。 八束郡の移動局は、運用周波数を10KHzダウンしたとネットに書かれているようです。 気を取り直してワッチすると、なるほど電波のかけらが聞こえます。 何度かチャンスがありましたが、他の1エリア局に呼び負けしました。 入感の信号は不安定で、結局交信には至りませんでした。

午後は、大原郡の運用があります。 今度は逃すまいと集中してワッチをし続けますが、ノイズが高くなりコンディションは午前中以上に悪くなっています。 信号のかけらも聞こえません。 運用終了時間まで真剣に聞きましたが、聞こえるのはノイズだけ。 日の出から日没まで過ごした時間がむなしく、ため息が出るばかりです。

移動運用に来て、交信数ゼロというのは気が済みません。 未交信の8郡がある西方向にアンテナを向けて、CQを出しました。 すると3エリアから呼ばれます。 グランドウェーブがのびているようです。 3エリアの局に交じって、5エリアの移動局のコールが聞こえました。 その移動局と交信すると、まだ交信ができていない徳島県勝浦郡の移動局でした。

1郡交信ができ、これですっきり帰宅できます。

全郡交信まで7郡。