Headphones ヘッドフォン
ヘッドフォンは受信時に集中ができます。 特に弱い信号を受信するとき、ノイズや混信の中から目的の信号を聞き分けるときに効果を発揮します。 移動運用では、遠方から弱い信号で応答があることがあります。 6mでは一瞬信号が浮かんでくるということもありますから、普段からヘッドフォンを使ってもいいかも知れません。
耳を鍛える
アマチュア無線の基本は、「耳で聞く」ことです。 近年デジタル通信が盛んになり、オペレーターの受信能力は昔ほど議論されなくなりました。 技術進歩に応じた通信であり、人気もありますが、オペレーターの技術的な進歩は限定的になります。 『突き詰める』『極める』といった趣味特有の楽しさを奪われた場合、この趣味はどのように変貌するか不安でもありますが、時代の流れに逆らうこともできません。 『耳を鍛える』必要性を感じた方はぜひ、SSBやCWを運用して欲しいと思います。
その周波数の音に集中する
スピーカーから出力された音に、様々な音が混じって耳に到達します。 移動運用では鳥の鳴き声も、風の音も、雨音も、全て混じります。 特に微弱な信号を受信しているときは、余計な音を混ぜたくありません。 ノイズや混信を含めたその周波数で聞こえる音に集中して、目的の信号を聞き分けたいものです。 このような集中する目的から、ヘッドフォンの存在は大きいです。
一般の方が見ているとき
弱い信号の局と交信しているときは別ですが、交信をしている様子を見ていただくことで、 興味を持って見にきてくれた一般の方にもアマチュア無線の理解を広げたいものです。 私は普段はイヤフォンをして運用していますが、一般の方が来たときはイヤフォンを外し、スピーカーから音を出します。 交信をしながらの対応は面倒ではありますが、こんな態度がアマチュア無線のイメージを変える行動だと思います。
SPQの移動運用事件簿
その1.耳の奥がかゆくなった
いつものようにイヤフォンを耳に付けて運用を開始すると、なんとなく耳の奥がかゆい。 イヤフォンを外して耳の中に指を入れてみると、黒い粉が出てくる。 イヤフォンパットが劣化し、粉状になって耳の奥に入ったのです。 イヤフォンが音をと伝えると、粉状になったパットが振動してかゆくなったわけです。 パットは時々新しいものに変えましょう。
その2.イヤフォンで回り込み
イヤフォンのコードが災いして、回り込みを起こしたことがあります。 その時は、小さなパッチンコアを装着して止めることができました。 目に見えない回り込み。いつでも対応できるように、パッチンコアを少し持って行った方がいいと思います。