ところで…6mのJCC、どのくらいなんだろう?

2024.05.01

2000年に、6mのSSBでWACAを受賞しました。 WACAとは"Worked All Cities Awardのことで、日本国内の全市のアマチュア局と交信し、 カードをそれぞれの市のアマチュア局から各1枚得るという日本アマチュア無線連盟発行のアワードです。 JCCアワードの終着点と言われるこのアワードを得るには、それなりの努力が必要になります。

少々JCCについて意見を述べたいと思います。 2000年当時のJCCアワードの規約では、『同一都道府県での運用に限る』という制限がありました。 これは自宅での運用やその近隣で行う移動運用により、全国へ電波を効率よく飛ばす通信技術を学べました。 それぞれの周波数は特徴があって、必ず交信しにくい地域があります。 たとえば6mでは、グランドウェーブの交信が難しく、Eスポも頻繁にオープンしない500km前後離れた地域が難しいとされます。 東京で言えば、3エリアや7エリア北部あたりです。 近距離のEスポが発生すると、必ずパイルアップが起こり、バンド内は大混乱となります。 これも6mの楽しみのひとつです。

ところが最近、『同一都道府県の運用に限る』という制限がなくなりました。 多くの局にJCCやWACAを授与したいという発行元の思いやりは強く感じます。 その反面、その優しさが安易になり、通信技術を学ばなくても取得できるようになりました。 交信が難しい地域に、移動運用として近づくと容易に交信ができます。 たとえば、2人でポータブル機をもって日本一周すれば、WACAを受賞できてしまいます。 日本一周という努力は認めますが、通信技術の習得という意味では目的を達成できません。

極端な意見ですが、『同一バンド、同一モード、同一都道府県』の運用で受賞したWACAが真の国内トップアワードだと思っています。 交信したい地域にあわせて、周波数を選ぶことは通信技術としても間違えがありません。 しかしあえて1つの周波数を深く理解することによって、その周波数のスペシャリストとなることができ、他の周波数での応用が利くと思います。 個々の意見はぞれぞれですすので強制はできませんが、難しい課題を目指すことにより、アマチュア無線を長く楽しむことができると信じています。

話をもとに戻して、私はCWが得意ではありませんが、多少は運用しています。 6mの移動運用が盛んだった当時、ずいぶんCWでも交信した記憶があります。 感覚ではJCC500程度になっていると思い、正確に数えてみました。 その結果は…

 ・栃木県内での運用: 243市(cfm.)
 ・東京都内での運用: 179市(cfm.)

意外と少ない…少なすぎる…

何か新しいチャレンジがしたいと考えていたこともあり、まずはJCC500を目指してみようかと思います。 栃木と東京で運用したものとあわせるとcfm.(取得しているQSLカード)が350市程度になりました。 悩みましたが栃木と東京では全く伝搬が異なりますので、昔のJCCアワードの規約に従い『6m、CWモード、同一都道府県』で目指します。

完成はいつになるか分かりませんが、ゆるく始めたいと思います。 こんな取り組みの日記を、これから書いていきたいと思います。 どうぞお付き合いください。

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