qsl2022

このページについて

しばらくアマチュア無線から離れ、久しぶりに6mをワッチしたら驚きました。 運用局が減っています。 ちょっと前のイメージでは、休日となると移動運用局のCQがたくさん聞こえました。 今はCQを出している局が少ないです。 そして午後になると、全く人気を感じないときもあります。 皆さん、どちらへ行ってしまったのでしょう?

このページでは、6mにおける移動運用の楽しさを紹介します。 このページを見た方が一人でも多く6mの魅力を感じ、6mマンになってくれることを目指しています。 6mが以前のように活気があるバンドになり、楽しい交信できる6mになることを期待しながら、微力ながら情報を発信していきたいと思います。

一般的な6mの評価

開局したての頃、50MHzは『入門バンド』と聞いていました。 その『入門』というワードから、簡単ですぐ飽きるであろうと考え、私はHFからスタートしました。 実はこの選択は正しくなかったようで、多彩なコンディションが短期間で経験できる6mを選ぶからこそ、アマチュア無線の入門ができるものです。 結局は、アマチュア無線を楽しむ方法が分からず、すぐに閉局してしまいました。

これからはじめられる方には、声を大にして伝えます。 先人の言うことにウソはありません。 6mでのオペレーションが身に付けば、他のバンドでも応用ができるはずです。 まずはスキルアップとして、6mで状況に合わせた正しい交信を身に付けると、アマチュア無線がもっと楽しくなると思います。

6mは奥が深い

6mと向き合うと分かることですが、6mは簡単なバンドではありません。 電離層を主に使うHFと、グランドウェーブや対流圏を使った伝搬など高い周波数の性質がセットになったバンドです。 したがってコンディションは気まぐれで、短い時間単位の変化は、運用を夢中にさせてくれます。

一年を通して運用するとわかりますが、季節でも大きく変わります。 地域によっては交信相手が少ない季節があると思いますが、比較的一年中楽しめるバンドです。 10年やっても、20年やっても、毎回表情を変えるコンディションに奥深さを感じます。 飽きがきません。

バンドの雰囲気は良好

運用をしていて嫌な経験をしたという話を聞きますが、6mはそのようなことがありません。 一生懸命になりすぎて、少々乱暴なオペレーションをする局も時々見かけますが、多くの運用局は常識ある対応をされています。

人はメディアをはさむと、強い表現をしてしまう傾向があるように思えます。 また表現が強く相手に伝わってしまうこともあります。 この点が対面形式のコミュニケーション以上に相手を尊重する態度や会話が求められます。 トラブルにならぬよう、交信についても配慮が必要です。

移動運用で楽しみをひろげる

移動運用は、交信できるエリアが広がります。 住環境をアマチュア無線のために変えることは、なかなかできるものではありません。 交信したいエリアを考えた移動運用は、運用の楽しさも広げます。

わざわざ移動地に出向き、準備をして運用するのは面倒という意見もあります。 その通りなのですが、それ以上の楽しみがあるのが移動運用です。 6mは比較的アンテナがコンパクトですので、工夫次第で手軽な移動運用もできます。 ここで言う手軽さは適当な設備という訳ではなく、「十分に楽しめる設備を、いかに簡単に準備できるか」ということを指します。

移動運用の配慮

公共の場所で、迷惑な運用をする局を見かけます。 混雑している駐車場でワイヤーアンテナを張る行為、公園での無節操な運用などはトラブルのもととなりますし、見ていて格好のいいものではありません。 移動運用するべきではない場所がわからない局が増えてしまいました。 免許だけ取らせて無線機を買わせ、十分にアドバイスすることもなく移動運用に向かわせることも問題と感じます。 またそのようなことを教えてくれた地域クラブや、ローカル局などのコミュニティの崩壊も原因ではないかと考えます。

『職務質問』を受けたということを自慢する人がいます。 疑われる場所で、あやしい行動をした結果なのですが、やましいことをしていないと主張するのは無理があります。 まずはトラブルなく移動運用を行うことを目指してください。 このページを通じて、少しでも正しい移動運用をお伝えできればうれしいです。

最後に

このページは、私の経験をもとに記述しています。 私の運用スタイルが、正解にならないこともあると思います。 特に移動運用の運用地選びは、地域によって実情が異なります。 できれば信頼できるお近くの6mマンに頼ってください。 6mの楽しみ方から、移動運用の基本まで、多くのノウハウをお教えいただけると思います。