9. 家族とアマチュア無線のはざまで ~ 家族に捨てられないために ~
2002年9月23日
もし私が独身であれば…
きっとプライベートの時間は、100%アマチュア無線に使っていたことでしょう。 しかし、それができないのが『家族持ち』。 特に子育て世代は、子供の行事は最優先とされます。
日ごろの家族サービスへの対応や質は、将来のアマチュア無線を行う上で無視できません。 家族のイベントがある日は、アマチュア無線は封印しなければ、今後の活動に影響が出そうです。 それを無視して移動運用などに出かけると、間違えなく『アマチュア無線禁止令』の御触れが出てしまいます。 最悪は、家族に捨てる…一大事です。
パソコンを起動し、メールチェックを行うと一通のメールが着信しました。 兵庫県赤穂郡の移動情報です。 この日を待っていました。 これで一歩前進とカレンダーを見ると、その日はでかでかと『運動会』と書いてあります。 しかも、早朝から場所取りの詳細まで書いてあります。 幼稚園の運動会に、仕事で見に行けないお父さんはたくさんいるはずです。 では、道楽のために運動会に行けないと言ったら、家族の反応はどうでしょうか。 私は度胸がなく、家族に交渉するのを諦めました。
メールををいただいた局に、お詫びのメールを送りました。 チャンスがするりと逃げた瞬間でした。
運動会当日は、よく晴れた移動日和です。 『赤組』の文字が、どうしても『赤穂』としか見えません。 となりのお父さんは望遠レンズで、密かにお父さん方に人気のある先生の写真を連写しています。 「ほら、かわいくとれたでしょ!」と自慢をされましたが、こういうお父さんに比べるとアマチュア無線は至って健全です。 このお父さん、バレて家族から怒られるだろうなと思いながら、子供の活躍をビデオに収めました。