アワード

アワード

6mはアワードハンティングが盛んなバンドです。 そのため運用実績の少ない場所で移動運用を行うと、たくさん交信ができます。 そしてしばらくして、たくさんのQSLカードが届きます。 改めてずいぶん交信したことを実感します。

届いたQSLカードを見てみると、もしかすると何らかのアワードに手が届くかもしれません。 たくさん交信するだけでも楽しい移動運用ですが、自分もアワードを狙ってみるのはいかがでしょうか? アワードという目標を追加するだけで、移動運用にさらに熱が入ると思います。

お勧めのアワード

オーソドックスですがJCCとJCGアワードをお勧めします。 日本アマチュア無線連盟が発行するこのアワードは、100市、100郡単位で受賞できますので、アワードの進捗がわかりやすいです。 最終目標はWACAやWAGAになります。

自宅のシャックでは、なかなか交信しにくい市や郡があるでしょう。 これを可能にするのが移動運用です。 難しい市や郡と交信ができた喜びも加わり、アワードの進みも感じられ、移動運用がより楽しくなります。

ハードルを上げてみる

JCCやJCGには、特記があります。 特記とは、同一周波数、同一モード、同一都道府県に加えて、QRP(p)があり、アワード完成のハードルを上げる仕組みです。 簡単にアワードが完成したら、アワードの価値もいま一つと感じてしまいます。 受賞したアワードに胸が張れる様、特記をつけるといいでしょう。

お勧めとしては6mのSSBで、同一都道府県でアワードを狙ってみましょう。 JCCが500を越えてくると6mの知識が高まり、移動運用が楽しくなるはずです。 ちょうどその頃にWAJAも完成するでしょう。 6mという異常伝搬を相手にしないと全都道府県交信できないアワードの受賞で、実力がついた証になります。

アワードの弊害

時々アワードに熱中しすぎて、アマチュア無線の本質を逸脱してしまう局がいます。 自分の目的以外の応答を無視したり、明らかに嫌がったりすると交信していていい気分ではありません。 だいたいこのような局はアワードが完成すると、アマチュア無線から消えていきます。 アワードに熱中しても、このようにならないで欲しいと思います。

アワードは、一つの目標に過ぎません。 私たちはアワードのために交信を楽しむのではありません。 コミュニケーションを楽しむことが、アマチュア無線だと思います。