フィールドデーコンテスト 2019



梅雨が明けると、北関東は体温より気温が高くなる。 そして夕方には、カミナリに襲われて怖い思いをする。 さらに虫の襲撃・・・つらい要素がたくさんあっても、コンテストに参加してしまいます。 それだけの魅力が、コンテストにあるからです。

今回も50MHzにこだわり、『50MHzシングルバンド・電信電話』で参加します。

【おことわり】本ページ内の日本地図はデザイン化したもので、方角や縮尺、位置関係は正確ではありません。


38度・・・
もう外出するべき気温ではない。 木陰がある風通しのいい場所を求め、栃木県佐野市の山中に入っていた。 ちょっと標高があれば、1エリアとの交信は問題ない。 本来ならば、できる限り見晴らしのいい場所で参加するべきであろうが、炎天下や落雷を受けそうな場所を避けたい。 結局、林道の脇といった中途半端な移動地を選んでしまった。

沢沿いの道を上ると、若干気温が下がってくるのがわかる。 運用地は16時で31度を指していた。 下界より7度も低いが、暑いのには変わりがない。 汗をかきながらアンテナを上げ、持参のポリタンクの水を全身に浴びて、時間つぶしのビールを飲んだ。 人が来ない運用地は、真っ裸で水浴びをしても苦情を言われない。


スタート!
本当のことを書こう。 大汗をかいて脱水症状ぎみなところ、一気にビールを飲んだら変な酔い方をしている。 そもそもアルコールが強いわけではないのに、本能に任せて飲んでしまった。 そんな状況でも序盤は十分な交信数を積み上げなければ局数が伸びない。 ビールなど飲まなければよかったと後悔する。

100QSO目前にして、急に呼ばれなくなる。 昔からこのコンテストは、参加者が少ないように思える。 始まって1時間しか経過していないのに、この調子だと耐久レースになりそうだ。 早々にダレはじめたところに、沖縄の移動局から呼ばれて気が引き締まる。 短時間のスキャッターのようで、信号が浮いて消えていった。 一瞬の交信であった。


早々にCWに移る。
私はCWが苦手。 できればやりたくないが、SSBで空振りCQが連続したのでCWに移った。 CQは恐ろしくて出せない。 呼びまわりだけである。

打ち上げ花火の音が聞こえる。 今日は地元の足利の花火である。

バンド内がだんだん静かになってくると、遠方の局が聞こえてくる。 徳島、兵庫、愛媛とグランドウェーブぎりぎりの地域が聞こえてきた。 まずはマルチ探しにSSBとCWを交互に運用する。


日付が変わって。
開始から6時間が経過したが、交信局数が少ない。 これはいけないと、1エリアにアンテナを向けてCQを出すが呼ばれない。 なんとか仮眠をとるまでに200QSOはしておきたかったが、198QSOで力尽きて寝てしまった。

電気に虫が寄ってきてうるさい。


夜明け前は静かである。
明るくなり始めると、数匹のヒグラシが鳴き始める。 その鳴き声に反応するかのように、他のヒグラシも一斉に鳴き始め、恐ろしい響きとなる。 そんな中で頭を洗い、全身水をかぶりさっぱりする。 歯磨きをして口の中もすっきり。髭剃りを忘れたのが残念だった。

早朝は遠方との交信ができるので、新しいマルチを探す。 多少マルチが増えたが、爆発的にスコアが増えるわけではない。 交信数もまだまだ少ない。 マルチ探しは7時で終わりにして、あとは交信数を増やすこととした。


交信数を増やさねば。
コンテストは12時までなので、そろそろ局数を意識しないといけない。 1エリアにアンテナを向けてCQを出すと呼ばれ始める。 固定局が起きる時間となり、少しずつ交信局数も増えてくる。 300QSOを何とか超えるくらいのペースであろうか。 マルチ探しに時間を費やし過ぎたかも知れない。 ここはコンテスト素人のノウハウのなさである。

10時を回り、ようやく300QSOを超えた。 あと2時間。 頑張る気力も薄れてきた。 空振りCQが続いたところで、運用を終わりにしようと決心する。 東京の自宅に帰る体力も残しておかなければならない。

11時を回ったところで、ぴたっと呼ばれなくなった。 気温は上昇して、片付けも体力を消費しそうである。 残り1時間を余してアンテナを下し、3度目の水浴びを豪快にしてから山を下りた。

下界の温度は、37度を指していた。



久しぶりにフィールドデーコンテストに、移動局として参加しました。 とにかく暑さがつらかったですが、カミナリに襲われなかった点で運がよかったと考えています。 設備や交信技術よりも、体調管理が大切なコンテストだと感じます。 時々全身水浴びができたことは、気分転換にも体調維持にもよかったと思います。



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