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交信を通じて、相手局の設備を伺うことがあります。 大都市圏固有のことだとは思いますが、意外と制約ある環境で運用されている局が多いことに気付きます。 私もマンション住まいですから、おっしゃることがよくわかります。 楽しいという感覚は人それぞれですが、環境が理由で楽しめ切れていないことが会話から伝わります。 「アパマンだから仕方がない・・・」 本当に仕方がないでよいのでしょうか。

私の自宅は、集合住宅の中層階です。 狭いベランダは、フルサイズのHFアンテナは難しいです。 洗濯物を干すスペースでもあるベランダは、アンテナを取り付けることに家族の同意を得なければなりません。 さらに美観を気にする近隣住民の目は、目立つアンテナを取り付けるとクレームがくる可能性もあります。 こんな制約が多い中ではまともな運用はできないと思い、引っ越してから20年間ほとんど自宅で運用をしていませんでした。

やりたいときに運用ができないと、アマチュア無線から興味が遠のきます。 そして楽しめないと、趣味として成り立ちません。

ある日、転勤の多いDXer宅にお邪魔したときのことです。 集合住宅の2階。 外観からアンテナを上げられるような建物ではありません。 それにも関わらず熱心なアマチュア無線家である彼は、運用するときに窓を開けて釣り竿を2本出します。 給電点は部屋の中。普通にヨーロッパと交信しています。 驚きました。 やろうと思えばできるのです。

改めて自宅のベランダを見ると、彼の自宅より恵まれています。 DXも気になりますが、この環境で楽しめるバンドは50MHzではないかと考えました。 実際にアンテナを上げてみると、2エレくらいならば問題なく上げら、目立ちません。 ケーブルをきれいに処理をすれば、家族も許してくれました。 実際に運用してみると、グランドウェーブで他のエリアと交信できます。

住宅事情のため、今まで十分に楽しめなかったという方は、ぜひ自宅で50MHzをはじめてみませんか。 50MHzは移動運用が盛んですので、意外と遠くの局と交信できます。 また春から夏にかけてのEスポは、スポット的なオープンもあり、小パワーでも楽しめます。 アジアやオセアニアでしたら、DX交信のチャンスもあります。 小さな設備でも楽しめるバンドだと思います。

そんな50MHzでの楽しみ方、私の取り組みをこのページで紹介したいと思います。 どうぞご覧ください。