6m & Downコンテスト 2020
悩む…。
新型コロナウィル感染症の流行のための緊急事態宣言が解除になりましたが、日々自宅のある都内の感染者数が気になります。
移動運用をするならば、勝手知った栃木県内の山中を選びたい。
運用地まで自動車で行きますので、道中の感染リスクはない。
また人が来ない場所で運用すれば、感染を心配する必要がない。
でも、何かトラブルが起きたら… 考え過ぎかも知れませんが、ここは用心に用心を重ね、移動運用での参加はあきらめました。 今回も自宅参加で頑張ります。
今回も50MHzにこだわり、『50MHzシングルバンド・電信電話』で参加します。
【おことわり】本ページ内の日本地図はデザイン化したもので、方角や縮尺、位置関係は正確ではありません。
ベランダのアンテナでも粘れば
前回(2020年)のオールJAコンテストは、2エレのHB9CVでも、粘れば400交信を越えることが分かった。
しかし、それ以上の交信数を伸ばす自信はない。
さらに今回は18時間のコンテスト。仮眠や食事、休憩をしっかり取ったとして、運用時間は12時間程度。
1時間当たり平均25交信できたとしても、300交信がいいところだろう。
6m & Downコンテストは、マルチの戦いではないだろうか。 グランドウェーブ範囲をしっかりとりつくし、Eスポのオープンでマルチを上乗せしなければ上位には行けそうもない。 南向きのベランダに付いている2エレのHB9CVは、残念なことに東京南半分と神奈川県には強いが、それ以外の地域には不利である。 アンテナのサイドに当たる2エリアは、静岡をのぞいて期待できない。 この条件でどこまでいけるか興味もある。
準備を急ぐ
自宅といえども、設置作業から始まる。
無線部屋がないため、アンテナが付いているベランダに面した居間を同軸ケーブルで横断し、家族に邪魔されない小部屋に機材を広げる。
室内に這わせた同軸ケーブルの影響でSWRが少々高め。マニュアルチューナーを使ってSWRを下げた。
ゆっくり準備をしていたら、21時が近づく。 慌てて風呂に入り、21時少し前にリグの前に座った。 普段と同じ生活をしながら参加できることは、移動運用と比べものにならないほど楽である。
スタート前
20:55、空き周波数を探す。
すでに50.300MHzから、ずらっとCQが並んでいる。
多くの大学は、新型コロナウィルスの感染対策で、学内は立ち入れないのであろうか。
自宅は残念なことに、隣町の大学クラブ局がでてくると、混信でバンド内が混沌としてしまう。
彼らには気の毒ではあるが、これで快適な運用ができる。
50.370MHzに空きを見つけた。 ここで長めのCQを出し、周波数を確保した。
コンテスト開始
さぁ、コンテストの始まり。
最初のCQで、すぐに呼ばれたが続かない。
選んだ周波数が悪かったのだろうか。
時々数局に固まって呼ばれるが、空振りCQが続く。
焦る。
自宅から参加するときは、100交信達成すると休みをいれている。 気持ちをほぐし、身体を冷やすためにビールを飲むのだか、1時間経過しても60交信に達しなかった。 局数が多い東京であっても、小さなアンテナではこんなものだろうか。
早くも気力が下がる
22時40分に、やっと90交信に達した。
呼ばれ方が低調である。
前回のオールJAコンテストは、たまたま調子よく呼ばれただけだったのだろうか。
気力が下がっていたので、リフレッシュを兼ねてキッチンへ。 良く冷えたビールと、カロリー高めのおつまみで小休止。 こんなことができるのも、自宅でのコンテスト参加のメリット。 つい30分もコンテストをさぼってしまった。
CWへ
小休止の後はCW。50.250MHzから順にCWで交信していく。
福島の信号が弱い。福島方面は建屋がブロックし、何かの反射で南向きのアンテナで入感している。
アンテナが北に向けられたら、どんなに快適だろうか。
早々に沖縄の局と交信できた。 夏の夜らしい沖縄の入感。 他の九州南部のマルチを探したが、見つけることはできなかった。
内緒のアンテナを出す
日付が変わると、途端に眠くなる。歳を感じる。
まだ120交信しかできていない。
ここで自宅北側にある共有廊下に、DPを出すことを決意する。
マンション内の住民に見られたら面倒であるが、深夜の人通りはない。
深夜2時間だけの内緒である。
北側の局の信号が格段に強くなった。 宮城のマルチもとれた。DPでも300kmくらい飛んでいっているようだ。 いいね、いいね。新潟のマルチもとれた。
体力を考えて仮眠
日の出まで2時間あるので、それまで休み。
共用廊下に仮設したDPをしまって横になる。
布団で寝られるコンテストは、快適である。
呼び周り中心にする
朝起きて、コーヒーを一杯飲む。 現在の交信局数は158。 何となく300交信は越えそうである。 これからEスポがでる可能性もあり、マルチ探しのための呼びまわり中心に切り変える。
朝から参加し始めたと思われる局のCQも聞こえる。 一定ペースで交信数が増えていく。 沖縄のビーコンが弱く聞こえる。 さぁ、九州と中四国まで広範囲にオープンして欲しい。
Eスポでる
8時を回り、網走の局を見つけた。
まだ呼ぶ局も少なく、すぐに交信できた。
北海道の局はこの1局だけで、南九州の局が聞こえはじめた。
マルチ探しに集中する。
残念なことに、Eスポは短時間で終わってしまったようである。 マルチも大切だが、交信数が230しかできていないことに気がつく。 ビーコンをチェックしながら、CQを出す。
11時台に北海道の2マルチとできた。 単発的なオープンであったようだ。
最後にひと踏ん張り
昼食をとって気分転換。
残り2時間半で、50交信を目指す。
13時を回って、やっと交信数が300を越えた。
これからが辛抱の空振りCQが続きそうだ。
CWは正直下手なので嫌い。 でも、好き嫌いを言っている状況ではない。 スローなCWで、CQを出す。 ゆっくりと交信数を積み増しし、終了5分前に350交信を突破。
そのまま終了1分前を迎え、停波した。
コンテスト反省会
6m & Downコンテストに参加された皆さん、お疲れさまでした!(乾杯~)
これから一人でコンテスト反省会を開きます。
都内の集合住宅で、南側ベランダにアンテナを固定している関係で、毎度東北南部と信越のマルチに苦労していました。 今回は夜間にこっそりと、DPを北側の共用廊下につけてみました。 その効果は十分実感でき、DPで300キロを超えての交信も可能であることがわかりました。 もちろん相手局のアンテナに助けられることが前提になります。 DPの力を感じることができたコンテスト参加でした。
歳をとると、参加後はすぐに眠たくなりますね。(あくび連発…)
今回もクラブ局がほとんどいない状況でしたが、何度も重複して呼んでくる困ったクラブ局数がなく、かえって快適な参加ができました。 クラブ局はお互いの技術を高める場。 ただ宴会気分だけでコンテストに参加しないで、先輩局がレベルアップのお手伝いをしてくれればいいのにな…と思うばかりです。
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