栃木県上都賀郡(JCG#15003)
Photo.前日光高原から見た足尾の山々
移動運用のヒント
2006年1月に粟野町が鹿沼市へ、2006年3月に足尾町は日光市へ合併されました。 そして2011年10月、上都賀郡西方町が栃木市に合併され、消滅郡となりました。
上都賀郡は、足尾町と粟野町は標高の高い運用地があり、交信しやすい郡だったと思います。 西方町は運用に適した場所がなく、消滅郡とならなければ交信しにくい郡となった可能性があります。
INDEX
2005/10/16 2002/11/03 2000/09/09 2000/06/25
2005/10/16 07:00 ~ 11:00
前日から降り続く雨の中、運用地である上都賀郡粟野町に向かいました。 前日光高原に向かう粕尾峠のカーブは濃霧で見通しが悪く、天気には見放されましたが、雨がそれほど冷たくありません。 前日光高原は足尾町と粟野町が微妙に入り込んだ所です。 観光客の目障りにならぬよう考慮して、静かに運用できる場所に陣取りました。
今日はローカル局と一緒のお楽しみ移動運用です。 普段はスーツに身を包んだビジネスマンですが、移動運用の時は少年に戻ります。 オペレータ以外は、酒あり歌あり踊りありと何でもありの移動運用です。 SSBはQSLカードのデザインで定評のあるJE1HRC局。 CWはDXぺディションで世界をさばくJE2HCJ局。 そしておまけに私・JK1SPQがオペレートします。 モービルホイップで三重のビーコンがよく聞こえ、西方面のグランドウェーブの伸びが期待できます。
まずJE1HRC局がSSBで運用開始すると、1エリアを中心によいペースで呼ばれます。 クラスターにアップされると、急にパイルが起こります。 雨も上がり始め、薄日がさしてきました。 木々は紅葉し始めていますが、例年の紅葉と比べるとイマイチに感じました。 雨あがりの森は幻想的です。
1時間ほどSSBによる運用後に、JE2HCJ局のCW運用に移りました。 その間、JE1HRC局はカメラを抱え、QSLカード用の撮影に山中の中に消えていきました。 いつもよりCWで交信する局が少なく、SSBの運用をあまりしないJE2HCJ局がついにSSBで運用始めました。 きのこ採りのおじさんが我々の方を興味深く眺めていますが、不審に思ったのか近づいてきません。 一般の方には理解されにくい移動運用は、人の気配のないポイントに限ります。
4時間の運用は、移動局が少ないせいかコンスタントに呼ばれました。 3人で約200交信に達し、満足の行く移動運用でした。 最遠は愛媛県松山市で2,3エリアとも良好に交信がができました。
帰りはふもとのつつじの湯に浸かって、疲れを癒しました。 施設は結構混んでいますが、ぬるぬるしたお湯のきれいな温泉でした。
2002/11/03 08:00 ~ 10:30
MODE | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | DX | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SSB | 13 | 4 | 3 | 20 | ||||||||
CW | 1 | 1 |
リグ:TS-60S(50W) アンテナ:6EL HB9CV(9mH) 電源:発電機
まだ交信をしたことのない兵庫県赤穂郡の移動運用情報をいただきました。 時期的に季節風が吹き出すとノイズが高くなり、3エリアで最も遠い赤穂郡との交信は厳しくなります。 コンディションがよいことを祈り、渡良瀬川沿いの国道を足尾町に向けて走りました。 移動ポイントは前日光高原。1300m程の高原です。途中の峠は、紅葉が見事でした。
運用場所は観光客の多い駐車場を避け、目立たぬ空き地にアンテナを上げました。 霜柱があり、標高のある場所の寒さを感じます。 アンテナ冷えて、手が痛くなるほどでした。
2エリアのビーコンが強力に入感しています。 ノイズも少なく、チャンスがありそうです。 バンド内をワッチすると、赤穂郡の声が聞こえました。 QSBがあり、それなりの強さで入感したタイミングでSSBとCWで交信することができました。 赤穂郡との交信ができ、WAGAまで残り9郡です。
空き周波数でCQを出しました。 相変わらず2エリアのビーコンは強力に入感していますが、呼んでくる局はわずかです。 50.110MHz付近ではDXを呼ぶ局が良く聞こえましたが、DX局を確認することはできませんでした。 南にアンテナを向けてCQを出していると、突然3エリアの局が強力に入感してきます。 スキャッタがでているようですが、国内QSOは静かでした。
2002/05/04 10:30 ~ 14:00
MODE | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | DX | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SSB | 36 | 13 | 15 | 3 | 9 | 2 | 11 | 81 | ||||
CW | 3 | 3 | ||||||||||
AM | 3 | 3 |
リグ:TS-60S(50W) アンテナ:6EL HB9CV(9mH) 電源:発電機
上都賀郡に移動する局のCQはよく聞きます。 誰もが行きやすく、運用して楽しめるポイントです。 決して珍しい郡とは言えません。 そのような運用地ででどのくらい楽しめるかわかりませんが、せっかく前日光高原まで来たのですから鹿沼市に続いて運用をしました。
前日光牧場の一帯が、移動運用ができるポイントです。 一方向がまったくダメなポイントが多く、全方向開けていて自動車でいけるポイントはなさそうです。 2000年9月に行ったポイントは道が崩落していて近づけず、勝雲山の駐車場の近くの空き地にアンテナを上げました。 勝雲山の駐車場は、ゴールデンウィークでどっと繰り出した観光客の邪魔になると考え、あえて避けました。
アンテナを上げてワッチすると、2エリアのビーコンが非常に強く入感しています。 地形の関係で距離的に一番近い7エリアのビーコンは、やっと聞こえる程度でした。 実際運用してみると、西方向のエリアから呼ばれます。 さわやかな高原の風に吹かれ、日々の疲れをを忘れるような移動運用でした。
2000/09/09 08:00 ~ 10:00
MODE | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | DX | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SSB | 45 | 10 | 10 | 2 | 1 | 2 | 70 | |||||
CW | 1 | 1 | 2 |
リグ:TS-60S(50W) アンテナ:6EL HB9CV(9mH) 電源:発電機
渡良瀬川沿いを北上し、2時間かけて到着しました。 運用地は、足尾町の粕尾峠より前日光牧場方面に1㎞ほど入った場所です。 移動運用をする局が多い勝雲山の駐車場は避け、けもの道に近い林道というか、自動車が1台やっと入れるような山道を入っていきました。 2年前の集中豪雨の爪あとか所々崩落の後があり、自然災害の恐ろしさを感じました。 あいにくの悪天候でガスに覆われており、ロケーションが全く不明です。 自動車を止めて置ける場所でアンテナを上げました。
アンテナを上げてワッチすると、2エリアのビーコンが非常に強く入感しています。 和歌山の移動局も強力に入感していました。 遠方の局の信号を聞き、芳賀郡に匹敵、または芳賀郡に継ぐよいロケーションかも知れません。 空き周波数を見つけ、CQを出し始めました。
3エリアの固定局とも交信ができました。 たまたま天候が悪く、移動局が少ないことからバンド内が静かな日でしたのが幸いしたのかも知れません。 快適なペースで交信ができました。
2000/06/25 09:00 ~ 12:00
MODE | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | DX | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SSB | 10 | 1 | 1 | 1 | 13 | |||||||
CW | 2 | 2 | ||||||||||
AM | 1 | 1 |
リグ:TS-60S(50W) アンテナ:6EL HB9CV(9mH) 電源:発電機
早朝から芳賀郡益子町で運用を行い、その帰りに西方町で運用してみました。 運用場所は思川の土手、近くに東北道があります。 低地でかつ周りは山があり、Eスポやスキャッターが発生しないと全く楽しめそうもありません。
Eスポやスキャッターを期待した移動運用でしたが、期待できるようなコンディションになりませんでした。 静かなバンドの中、どのような伝播だか分かりませんが、大阪・豊能郡の移動局が強力に入感していました。 CQを出しても呼ばれず、ワッチしてもバンド内が静か。あきらめて早々引き上げてしまいました。 田んぼに囲まれた移動地で、すがすがしい川風は眠りを誘うようでした。
上都賀郡は初めての移動運用でしたが、西方町はあまり楽しめる移動ポイントではないように思えます。 今度は足尾町か粟野町の、標高の高い場所で運用したいと思います。