JK1SPQ 栃木県南西3市早回り移動(2021)

はじめに

2021年最後の移動運用として、栃木県南西部の3市で早回りの移動運用を行いました。 2019年に4市の早回り移動運用を行いましたが、運用時間が短いこと、運用地間の自動車での移動に焦りを感じて危ないと感じたことから、余裕を見て3市の運用としました。

早回りという性格上、時間の無駄ができない移動運用です。さらに昼間の時間が短い時期で、寒い時期でもあります。手際のよい行動と、少しでも多く運用サービスする経験となり、移動運用やコンテスト、また災害時の通信にも役立つスキルが身につくものと考えます。

運用計画

日時	2021/12/11（土）
予定	栃木市(#1503) 08:00～10:00 佐野市(#1504) 11:30～13:30 足利市(#1502) 14:30～17:00
周波数	50.175または50.250MHz付近
設備	IC-7300M(50W)+5EL.F9FT
モード	SSB/CW（AMはリクエスト）

実施日について

12月は50MHzのシーズンオフということもあり、移動局が少ない時期です。したがってバンド内は空いていることから、『自由に運用できる』という利点があります。ただし運用局数が少ないことから、交信局数は期待できません。冬のEスポもありますが、グランドウェーブ中心の通信となり、交信する対象は1エリアとなります。

運用地は、一部観光スポットを使いました。観光客が多い時期は避けるべきですが、年末で訪れる人が少ない時期でもあります。それでも誰かしらの『目』がありますので、常識範囲の運用を心掛けるべきです。

栃木はこの時期、からっ風（季節風）が吹くとノイズが高くなります。そして寒いです。自動車の車内で運用するとしても、防寒対策は必要です。ノイズは天候によるものですので逆らうことができず、実施日は冬型が緩んでくれることを祈るばかりとなります。

運用設備

最近の50MHzの傾向と感じることが多いのですが、弱い局の信号で交信できる局が非常に少なくなりました。冬のノイズが高い時期ということを考えると、しっかりした電波を相手局に送り込まないと、応答が期待できません。過剰な設備ではありますが、50W出力と5エレのF9FTを使って、関東平野に向けて強力な電波を送り込みます。「運用局の中で一番信号が強い」「50プラス20dBオーバー」といったレポートを受けましたが、それくらいの設備がこの時期はいいかも知れません。

パワーよりもアンテナの利得は重要です。南関東の固定局のアンテナを2019年に調査したところ、半数近くがモービルホイップを使っています。相手の弱い電波もしっかり受信できる利得あるアンテナを使うとよいでしょう。

運用地の選定

栃木市は、太平山の大曲駐車場を使用しました。理由は当日晴天であったため、1エリアが見渡せる謙信平の駐車場は観光客が多く、ゆっくりと運用ができません。 1エリア向けには不利となりますが、大曲駐車場は利用者が少なく、発電機を使用しても迷惑になりません。
想定外としては、ふもとの高校生が部活動でランニングのゴールとしているようで、一時坊主頭の少年で駐車場が埋め尽くされました。

佐野市は、いつも適当な林道で運用しています。 1エリア向けにはどこでも楽しますので、ちょうど先に運用した栃木と、次に運用する足利の中間点くらいの場所で運用しました。場所の説明がしにくい林道の終点で、FMヨコハマが強力に入感している場所でアンテナを上げました

足利は、移動運用では定番となる大岩山の駐車場で運用しました。ここは1エリア以外の交信は絶望的な場所で、移動運用を理解する人は利用しない初心者向けの場所です。それでも手軽に運用できるという点では、悪くはないと思います。

使用周波数

周波数の確保も問題なくでき、『この周波数あたりで運用する』という告知をしても、その通りに運用できる時期は今です。 50.175MHz付近にイヤなノイズがありましたので、これを避けて運用しました。

栃木県栃木市(JCC#1503) 2001/12/11 8:00 ～ 10:00

MODE	1	2	3	4	5	6	7	8	9	0	DX	計
SSB	35						5					40

栃木県佐野市(JCC#1504) 2021/12/11 11:40 ～ 13:30

MODE	1	2	計
SSB	30	1	31
CW	9		9
AM	1		1

栃木県足利市(JCC#1502) 2021/12/11 15:10 ～ 17:25

MODE	1	2	3	4	5	6	7	8	9	0	DX	計
SSB	42						1					43
CW	1											1

栃木県南西3市早回り移動（2021年12月11日）