栃木県塩谷郡(JCG#15005)

栃木県塩谷郡

Photo.高原山の南斜面からみた関東平野方向

移動運用のヒント

栃木県の北西部から中部に位置する町村で構成されていましたが、2005年のさくら市の発足、2006年の日光市への編入により、 現在は塩谷町と高根沢町だけの郡になりました。

6mでは、高根沢町で移動運用を行うとすると、Eスポやスキャッターを狙う運用がいいかと思います。 グランドウェーブは、標高の高い運用地がある塩谷町がお勧めですが、運用しやすい場所は少ないと思います。

運用が終わったら

高根沢町は宇都宮市の郊外となり、観光というイメージはありません。 WEBの情報では温泉設備があり、そこでお土産や食事ができそうです。

塩谷町も観光スポットが思いつきませんが、尚仁沢湧水で汲んだ水は美味しかったという記憶があります。 新しい情報が手に入りましたら、こちらで紹介します。

運用上の注意

夏の雷が多い地域なので、気象の変化に気を付けましょう。 秋分を過ぎると、日没後の気温がぐっと低下します。

塩谷町は熊の出没もあるようです。 注意してください。

2001/09/23  12:00 ~ 18:00

MODE12345 67890DX
SSB6632    1 11 74
CW 1          1
AM         1  1

リグ:TS-60S(50W) アンテナ:5EL  F9FT(9mH) 電源:発電機

午前中は大田原市で移動運用を行いましたが、いくらCQを出しても全く応答がありませんでした。 移動運用で応答がない位つらいことはありません。 県北まできて、このまま帰るわけにはいきません。 同行したJP1KSQ局に提案もあり、高原山の南面に向かいました。 県道63号線の塩谷町と藤原町の境付近を、さらに山の方へ上ったところで運用しました。 この付近は1998年の那須水害の被害で、道がかなり荒れている個所があるようです。 私の自動車はふもとに駐車し、JP1KSQ局の4WDで山道を進みました。

運用する場所は、標高は1000m程あると思います。 ススキが一面に広がり、その上を赤とんぼの群れが飛んでいます。 日当たりは暖かですが、空気はひんやりしていました。 それほど汗をかかず、ずいぶん楽な季節になったと思いました。

アンテナを上げてリグのスイッチを入れると、2エリアのビーコンが強力に入感しています。 グランドウェーブがのびています。 早速JP1KSQ局が運用を開始しました。 西方面の交信を期待しましたが、1エリア中心の交信が続きます。 ちなみにこの場所は、北方面に1700m級の山があり、7エリアとの交信には向きません。

時々呼ばれる2,3エリアの局が、強く入感します。 西には日光の山々が連なっていますが、関係ないようです。 9エリアとも交信ができました。 DXでは、VK4から応答がありました。

運用を交互に行い、手の空いているときは周辺を散策してみました。 放牧をしていた形跡がありますが、荒地となっている斜面が広がります。 栃木と茨城の県境の山々や、遠くには筑波山もよく見えます。 胸くらいまである雑草を掻き分けながら進むと、大きな蛇を踏みそうになりました。 模様から明らかにマムシです。慌てて逃げました。

運用中、足元に動く気配を感じました。 小さいものですが、またマムシです。 とっさに足を引っ込めると蛇はS字に構え、飛び掛ってきます。 JP1KSQ局がアンテンのアンテナポールで叩き、退治してくれました。(かわいそうなことしました)

日が傾くと、吐く息が白くなるほど急に冷え込みます。 夕刻になっても、2エリアのビーコンは安定して入感しています。 もう少し運用したい気持ちもありましたが、明るいうちに舗装された道にたどり着いたほうが安全と判断してアンテナを下しました。 アンテナのエレメントを1本ずつ減らしてワッチし、ダイポールの状態にしても2エリアのビーコンは聞こえています。 2エリアのビーコンが、こんなによく聞こえたのは久しぶりでした。

運用の結果は私だけの結果です。JP1KSQ局の交信も含めると、200交信を超えています。