栃木県大田原市(JCC#1510)

栃木県大田原市

Photo.旧黒羽町の高台からみた那須野が原

移動運用のヒント

栃木県の北部に位置する大田原市は、2005年に那須郡湯津上村と黒羽町を編入しました。 編入前の市内は、盆地状で標高の高い場所がなく、特に6mの電波を市外に飛ばす難しさのある市でした。 1エリアの局でも、大田原市が交信できないという声を多数聞いていました。

現在は八溝山地が含まれる東部の黒羽町が加わり、レアさはなくなりました。 しかし、位置的に1エリアの北端にあたり、南関東から100km以上離れていることから、一定レベルの設備で運用しないと楽しめないと思います。

西方向のEスポが発生すると、1エリアでは南関東より早くオープンすることから、「混む前に楽しめる」利点があります。 その反面、北方向のEスポは近距離型が発生しない限り8エリアの交信は難しくなります。 特に8エリア南部と交信する場合は、グランドウェーブによる交信も考慮するといいでしょう。

運用が終わったら

歴史ある街であり、松尾芭蕉も旅の途中で滞在した地域で観光スポットも多く、自然も豊かです。 栃木県北部は、温泉が身近にある地域ですので、夏の移動運用後の汗流しに、寒い時期には身体を温めるなど、運用のプラスアルファが楽しめます。

夏は、旧黒羽町を流れる那珂川で、アユ料理が食べられます。 観光簗(やな)で川風に吹かれながら、アユを食べるのはいかがでしょうか。 直接確認はできていませんが、唐辛子も特産の様です。 お子さんのお土産には適しませんが、特産ならではの辛さに出会えるかもしれません。

運用上の注意

夏の午後は、那須方面に雷雲がかかってきたら要注意です。 発雷確率の高い地域であることを理解して、移動運用を楽しんでください。 また1エリアの冬とは大きく違います。 「1.7エリア」と言われるくらい、7エリアの気候に近いです。

2019/07/20  7:00 ~ 12:00

MODE12345 67890DX
SSB793     3  3 88
CW5           5

リグ:IC-7300M(50W) アンテナ:5EL  F9FT(9mH) 電源:発電機

大田原市が湯津上村と黒羽町を編入してから、初めての移動運用です。 旧大田原市では、過去の経験から多くの交信は期待できません。 より多くの交信を目指して、旧黒羽町の八溝山を運用地と選びました。

南方という集落を目指し、そこから八溝山に向かっていきます。 稜線を通る林道は、舗装されていますが悪路で、車幅も狭いです。 稜線の北側は、福島県東白川郡になります。

運用を始めると、1エリアの局に交じり、2エリアと長野県内からも呼ばれます。 標高が700mほどあり、楽しめる運用地です。 東京のビーコンの他、福島のビーコンが強力に聞こえ、関東の外れまできたという実感がします。

INDEX

2019/07/202003/06/142001/09/132001/05/04

2019/07/20  7:00 ~ 12:00

MODE12345 67890DX
SSB793     3  3 88
CW5           5

リグ:IC-7300M(50W) アンテナ:5EL  F9FT(9mH) 電源:発電機

大田原市が湯津上村と黒羽町を編入してから、初めての移動運用です。 旧大田原市では、過去の経験から多くの交信は期待できません。 より多くの交信を目指して、旧黒羽町の八溝山を運用地と選びました。

南方という集落を目指し、そこから八溝山に向かっていきます。 稜線を通る林道は、舗装されていますが悪路で、車幅も狭いです。 稜線の北側は、福島県東白川郡になります。

運用を始めると、1エリアの局に交じり、2エリアと長野県内からも呼ばれます。 標高が700mほどあり、楽しめる運用地です。 東京のビーコンの他、福島のビーコンが強力に聞こえ、関東の外れまできたという実感がします。

2003/06/14  8:00 ~ 12:00

MODE12345 67890DX
SSB351 76 19   1170

リグ:TS-60S(50W) アンテナ:5EL  F9FT(9mH) 電源:発電機

過去に行った大田原市の移動運用では、2回の移動運用でたったの7局しか交信できていません。 これだけ交信ができないと、移動運用を行ってもつまらない移動ポイントと言っても過言ではありません。 アマチュア無線局の多い南関東からグランドウェーブによる通信が厳しい距離であること、 さらに電波の飛距離を伸ばす標高の高いポイントがほとんどないという点が交信の難しさの原因だと思います。 東北自動車道を北進すると、矢板ICを超えたあたりで聞こえなくなります。 移動運用を行った場所は、那須郡塩原町と西那須野町に隣接したポイントです。 1エリアのビーコンは全く聞こえません。

今回は交信数が伸びるように、いくつかの移動運用向けWEBサイトの掲示板に移動運用の予定を掲載しました。 南関東の局からも、大田原市と交信がしたいというリクエストをいくつか受けていますので、情報掲載の効果はあると思います。 南関東の局から呼ばれましたが、電波はFM横浜同様にかなり微弱なものでした。 そのうちEスポが発生し、4,5,6エリアから呼ばれました。 Eスポで交信できるエリアからはあまり珍しくないのか、空振りCQが目立ちます。

小笠原から呼ばれました。 6mの移動運用を始めて、JD1から呼ばれたことは今までありません。 小笠原からも呼びたくなる大田原市は、1エリアでは数少ない珍しい市なのかもしれません。 6mでWACA完成した局から、1エリアで最後まで残った市は大田原という話をよく聞きます。 交信中も「1エリアが大田原でやっと終わった」という声をいくつか聞きました。

2001/09/13

MODE12345 67890DX
SSB3           3

リグ:TS-60S(50W) アンテナ:5EL  F9FT(9mH) 電源:発電機

ゴールデンウィーク中に大田原で運用運用したときは、全然呼ばれずにつまらない思いをしました。 前回の移動運用の雪辱戦ということで、市内在住のJP1KSQ局と一緒に移動運用を行いました。 運用地は、ふれあいの丘という市が管理している公園の駐車場です。 市内でも標高のありそうなポイントで、2エリアのビーコンもかすかに聞こえます。

運用開始して間もなく、市の管理者が自動車できました。 私たちがアンテナを上げた場所は、市の職員の駐車場だから撤去して欲しいとのことです。 誰もいない駐車場ですが、ルールには従わないとなりません。 ちなみに市民が利用する駐車場は問題ないそうで、若干混んでいる指定の場所へ移動しました。

アンテナを上げて運用を再開しましたが、全然呼ばれません。 近所の局に呼ばれ、「飛びますか?」と聞かれるばかりです。 話によると近所の局も、大田原市内の移動地を探しているようです。 CQを連呼しましたが呼ばれず、力尽きた形でアンテナを下しました。

2001/05/04  10:00 ~ 12:30

MODE12345 67890DX
SSB4         2 6

リグ:TS-60S(50W) アンテナ:5EL  F9FT(9mH) 電源:発電機

いつもより交通量の多い東北自動車道を、ゆっくりと北上していきました。 ラジオから聞こえるFM横浜が、北上とともに弱くなってきます。 宇都宮ICを過ぎると、徐々に弱くなってきます。 西那須野ICに着くと出口で渋滞し、料金所通過まで1時間近くかかってしまいました。 地元局のJP1KSQと合流し、大田原市内でも比較的標高のありそうな野崎工業団地内にアンテナを上げました。

1,2,7エリア方面は、とりあえず開けています。 アンテナを上げて、1エリアのビーコンを聞くとかすかに入感している程度でした。 JP1KSQ局に聞くと、弱く聞こえるのが通常とのことです。

2人でCQを連呼しましたが、2時間半の運用でつらくなるほど呼ばれません。 粘っても状況が好転する見込みもなく、撤収して次の移動地の那須郡黒羽町へ向かいしました。