はじめに ~ このページをなぜ作ったか ~
「GQHのWACA挑戦を振り返って」をご覧いただきまして、まことにありがとうございます。
このページは、自分が経験したことを忘れないうちに書きとめたものをベースに作りました。
JCCの終着点であるWACAをどのようにして完成させたか、皆さんに楽しみながらご覧いただきたい考えて公開します。
ただし、50MHzをはじめて5年半の経験者が書く記事です。実際とかけ離れた内容が含まれているかもしれません。
もしそのような記述がございましたら、そっとお教えくださいますようお願いします。
この記事を読んで、たくさんの6mファンが生まれ、6mが活性化することを心から願うばかりです。
このページの前提
受賞したWACAは、50MHz・SSB特記です。
受賞当時のWACAのアワードルールは、同一都道府県内における運用が条件です。 私は、栃木県内で運用しました。 理由は、都内の自宅のロケが恵まれていなかったためです。ほとんどの交信は、移動運用によるものです。
最近になってアワード規約が変わり、同一都道府県内での運用という条件がなくなってしまいました。
同一都道府県においての運用は、交信しにくい地域が必ずあります。
JCCアワードは、楽しみながら交信しにくい地域と交信を重ねていくことから、優れた教育プログラムだと思っています。
それを乗り越えて完成させるWACAは、通信技術やノウハウが身につき、更なるアマチュア無線を楽しむ基礎となります。
同一都道府県内での運用という条件をなくしたことで受賞しやすくなり、多くの局に栄誉を与えられる喜ばしい一面は認めますが、
せっかくの教育プログラムを失ったことは残念としか思えません。
WACAの容易化は、国内QSOにおけるレベルの低下につながらないか、心配になります。
これからWACAを目指す方はぜひ、同一都道府県内での運用を目指してください。
交信が難しい地域との交信を経験しないと、通信スキルは向上しません。
ぜひこの点を理解して、WACAを目指していただきたいと思います。
50MHzが変わった気がする
2000年にWACA、2003年にWAGAを受賞後、しばらくアマチュア無線から離れました。 2017年から復帰し、再び50MHzを運用しています。 復帰して感じたことですが、なんとなく50MHzらしくなくなった気がしました。
その一つが、移動局が少なくなったことです。
以前は休日になると、移動局のCQが盛んに聞こえました。
移動局に応答するため、大都市圏を中心に多くの局がワッチしており、珍しい市や郡の移動局にはパイルアップが起こりました。
パイルアップが楽しくて移動運用に熱心な局も多かったと思います。
また応答する側の局も、JCCアワードをステップアップさせながら受賞することが楽しみでした。
移動局が減ったことで、JCCが増えなくなり、他のバンドに移ってしまった局もいるかも知れません。
移動局の減少は、50MHz運用者の減少にリンクするのではないかと考え、そうなることを危惧しています。
もう一つが、50MHzらしくないオペレーションが増えました。 コンディション変化を楽しむ50MHzでは、状況に合わせて効率的で簡潔なオペレーションが必要になります。 シグナルレポートの交換で交信が成立する世界であるのにも関わらず、名前や冗長な情報を送ってくる局が増えました。 コミュニケーションを深めるためにたくさんの情報を交換することは、決して悪いことではありません。 しかし一瞬のコンディション変化がある50MHzでは、これは正しい通信とは言えません。 価値観を押し付けることはよいことではありませんが、状況を理解した正しい通信を身に付けたほうが楽しめると思います。 特に交信しにくい地域と交信する技を、普段から身に付ける必要があります。 50MHzらしい交信を理解して、楽しんでいただきたいと思います。
高齢化と若年層離れ
アマチュア無線家の高齢化は、現在の無線局の減少につながります。
アマチュア無線は交信する相手がいて成り立つ趣味ですので、無線局の減少は大きな問題です。
少子化の問題から、若い男性をターゲットにアマチュア無線に誘うのではなく、年齢や性別を問わずに参加ししてもらう施策が必要ではないと考えます。
電気・電子や通信分野は理系よりであって、男女問わず一部の対象者しか興味を持たない分野かも知れません。
しかし我々が普段から行っている通信というコミュニケーション分野は、SNSの盛況さを考えると性別も年齢もない注目される分野だと思います。
アマチュア無線の楽しさを発信し、興味を持っていただくことが大切です。
せっかく免許を持っていても、おもしろさがわからず辞めてしまう方も多いはずです。 私もかつてはおもしろさが全く理解できず、閉局を経験者しています。 我々経験者は自分の楽しんていることを、もっと積極的にアピールする必要があるのではないでしょうか。 私のホームページの公開は自慢ではなく、アマチュア無線を楽しむヒントとして利用していただきたいと考えました。
なぜこの様なページを作り公開する理由は、ご覧になっている皆様にアマチュア無線、特に50MHzの楽しさを伝えるために行っているプライベートな取り組みです。