QSLカードの回収術  ~ QSLカードはアワード申請に必要です ~

WACAアワードは、国内の全市と交信しただけでは受賞できません。 全市のQSLカードが必要です。 申請直前に慌てることがなく、日ごろからのQSLカードの整理と効率のよい回収をお勧めします。

血の気が引いたQSLカード

全市との交信が終わり、早速QSLカードの整理をはじめました。 JCC500の頃から表計算ソフトで交信リストでを管理していたので、短時間で申請書を書き終わるはずでした。 ところがうまくいかず、冷や汗をかきました。

QSLカードをチェックして、ちょっと記載があやしものは他のQSLカードに差し替えます。 複数枚QSLカードが届いている市については問題はありませんが、あまり交信実績のない市のQSLカードならば血の気が引くような思いをするでしょう。 バンドの欄に交信した覚えのない周波数が書いてあったり、記載ミスは意外とあります。 大量のQSLカードから、差し替えのカードを探し出すことはたいへんです。

申請書作りは数時間で終わるつもりが、数日間の作業となってしまいました。 普段からのQSLカード管理の大切さを実感しました。 もし、1局しか交信実績のない市でQSLカードの不備があったらと考えると怖いです。

QSLカード回収作戦

WACAアワードを受賞する前の年、すでにWACAを受賞したアクティブ局から、QSLカードの回収に苦労された話を聞きました。 確かにQSLカードを発行してくれない局もいます。 全市交信目前でQSLカードをもらえないとという事態が起きたら、ショックも大きいものとなります。 終盤はQSLカードの回収はSASEを勧められました。

ビューローから届くQSLカードの中に、自分宛ではないカードが混じっていることがあります。 人間が仕分けをしているわけですからミスも仕方がないかもしれませんが、もし到着を待っているQSLカードなら困ります。 そんな心配をしないようにSASEを送れば、相手局が返送を遅らせない限り早く手に入ります。 郵送料が馬鹿にならないという意見もあるかも知れませんが、到着をはらはらしながら待つよりよいと思います。

しかし、SASEを出してもまったく応じてもらえない局がいます。 QSLカードをアワードに使いたいとお願いの手紙を入れても、アワードに興味のない局には理解してもらえなかったようです。 当時はその局を恨みました。 QSLカードを発行する気がないのなら、QSLカードの交換など約束するなと激怒しました。 恨んでも、激怒してもQSLカードは来ないわけですから、何度か交渉しても発行してくれないようでしたら次のチャンスを待ったほうがいいかもしれません。

QSLカードを発行しない局、遅い局

楽しみにしているQSLカードが、待てども待てども到着しない。 こんな経験は誰でもあると思います。 各局のQSLカードに対する感覚はばらばらですので、すぐ発行する局とそうではない局があります。 中には全く発行する意思がない局や、発行する局を選り分けている局もあるという話を聞きました。 QSLカードを発行する意思がないのに、QSLカードの交換の約束はしないでもらいたいものです。

そのような困った局の被害者は、たいてい自分だけではありません。 ローカル局に困った局を伝えると、「ああ、その局はQSLカードこないよ」とか、「その局はQSLカードの発行が遅いよ」などといった、回答が得られました。 ログをコンピュータで管理している局が多い今、QSLカードを発行しない局はすぐわかってしまいます。

困ったQSLカード

WACAアワード申請前にチェックしたカードで、困ったカードが結構ありました。 私に届く困ったQSLカードで、一番多いのが自宅のある「三鷹市移動」と記載されたQSLカードです。 これらのQSLカードは、栃木県内でWACAを申請するため使えません。

最悪なQSLカードは、SASEを3度送り、やっと返信してきた局のものです。 広告紙の裏紙にプリンターで印刷したものを送ってきました。 そのQSLカードを、どのような気持ちで発行したのかわかりません。 同じ趣味を楽しむ仲間として、最低の敬意は払う必要があると私は思います。