ローカル局 ~ コミュニケーションが楽しさを倍増させます ~
アマチュア無線の場合、従事者免許試験に合格してコールサインを取得すれば、アマチュア無線をはじめられます。 しかし、それだけでは楽しめません。 楽しむための知識が必要であり、その情報をもらえる強い味方がローカル局です。
ローカル局の影響でWACAを目指す
50MHzを始めて間もなく、偶然に同級生と交信する機会がありました。 その同級生は、かなり熱心に50MHzをやっているようでした。 休日には、栃木県内の各地で移動運用を楽しんでいます。 初歩的なノウハウはもちろん、書籍や雑誌に書いていないことも教えてもらいました。 同級生との再開が、WACAを目指す第一歩でした。
開局して、すぐ50MHzを楽しむことができる局は少ないでしょう。 わからないなりにも少しずつ理解を重ね、50MHzファンになった方も多いと思いますが、それ以上に楽しさがわからずやめてしまった方も多いと思います。 ローカル局からのアドバイスは、早く50MHzを楽しむために必要です。 近所でいろいろなアドバイスがもらえるローカル局との交流は、その後に大きなメリットになります。
[追記]
アマチュア無線は資格さえ取得できれば、アマチュア無線家になれます。
しかし実情は開局したばかりの局と、経験豊かな局では全く楽しみ方が違います。
国家試験の勉強で知りえたことと、実際に楽しむノウハウはまったく別物です。
国家試験の内容には、移動運用のノウハウなどは一切載っていません。
私は10代のころ一度開局し、全く楽しめずに閉局しました。 その様な経験から、早く楽しめるようになるコツをローカル局から教えてもらってほしいと思います。
ローカル局は聞いている
開局間もない方は、バリバリ運用ができません。 マイクを持つ手が震え、声が上ずり、大汗をかいて初めての交信をされた方も多いことだと思います。 新人は電波を通じても相手にはわかってしまうものです。
それでも珍しそうな市郡の運用で、パイルアップの中に入り込み交信できたります。 多くの局が聞いている中で、へぼな交信をしてしまう訳ですが、ローカル局はしっかりその様子を聞いてます。 そして後々「コールの仕方が悪い」といわれます。
50MHzはコンディションの変化に左右されるバンドですから、下手なオペレータションは迷惑になります。 ローカル局の愛のムチ、なかなかここまで面倒をみてくれるローカル局は少ないことでしょう。 アドバイスを受ける側も、素直に耳を傾ける姿勢が大切です。
移動運用に同行する
各局には様々な運用スタイルがあります。 そして移動運用では、運用先で快適に過ごせるよう、様々な工夫をします。 ローカル局と一緒にでかける移動運用は、その局のスタイルや工夫を全て見ることができ、たいへん勉強になります。 ローカル局同士のグループ内では、知識やノウハウが共有され、地域の文化のようにも思えるような共通性が生まれます。 選ぶリグやアンテナから、オペレートまで不思議と似てきます。 同じ移動運用を楽しむ局でも、他の地域の局と一緒に運用すると文化の違いに驚くことがあります。
私の運用スタイルは、ローカル局の運用スタイルをコピーし、自分なりに若干の変更を加えたものです。 開局間もない局でわからないときは、「この局」と思われる局の真似をして、機材や運用方法を見習うと間違えがありません。
入感情報の共有
50MHzでは、Eスポやスキャッタのオープンは突然起こります。 まだ交信していない市や郡の運用は、残りのJCCやJCGが少なくなってくると自分ひとりの力で探すことが難しくなります そんな時、ローカル局からの電話はお互いに助かることが多くありました。
自分が交信できていない市や郡の運用情報は、ローカル局にあらかじめ伝えておきます。 するとローカル局から電話がかかり、「〇〇市、XXXKHzで出てるよ」といったメッセージが入ります。 あわててその周波数にあわせて交信できたという経験が何度もあります。 ローカル局同士の助け合いは、WACAを早く完成させるために有効な手段です。