常置場所での運用 ~ 自宅を嘆かず、条件を理解した上で楽しみましょう ~
移動運用ができないときがあります。
その様なときは、常置場所(※現、設置場所)でおとなしく楽しみます。
CQを出したりしますが、50MHzではそれほど珍しくない足利市のCQに応答してくれる局は少ないです。
関東平野の縁に当たる地域で、低いと言いながらも山が迫っています。
50MHzを楽しむ環境としてはよくありません。
やはり移動運用の方が楽しめます。
ロケーション
常置場所は、関東平野の縁にあります。 標高は高くないですが、山と山の谷間のような場所にアンテナがたっています。 都内の自宅から90Kmほど離れていますが、アンテナを上げることができただけでも、恵まれていると思います。
普段は標高の高いところで運用している移動局しか聞こえません。 50MHzは人気のないバンドと勘違いしたくなるほど、バンド内が静かです。
しかしEスポやスキャッタが発生すると、状況が急変します。 常置場所で楽しむことができる貴重な瞬間です。 常置場所が離れていると普段は運用することができず、また休日は電波の飛びがいい移動運用に出かけますので、 何のためにアンテナを立てたのか家族に疑問を持たれています。
[追記]
常置場所には、昔から住んでいた土地ではありません。
昔住んでいた土地は近くに高い山もなく、きっと電波の飛びもよかったと思います。
家を新築するにあたり、冬の季節風がダイクトに当たらない場所ということで、山際に家を建ててしまいました。
無線通信にとっては、あまりよくありません。
家を買うときは、無線環境を優先することは難しいかもしれませんが、少し考慮されるといいかも知れません。
設備
自宅がロケーションに恵まれているならば、アンテナを豪勢に建ててしまうこともよいと思います。 運悪く私のようにロケーションがよくない場合は、Eスポやスキャッタが楽しめる程度のアンテナを建てておくだけで十分です。 私は電柱(コン柱)を建て、その上にナガラの7エレ八木を上げました。 国内の Eスポやスキャッタが発生したときは、大活躍してくれています。
リグは移動運用で使う、TS-60Sを使用しています。
[追記]
移動運用で使うリグを常置場所で使用するときは、いちいち移動設備を収納したプラスチック・コンテナーから出さないとならず面倒です。
中古でもいいから、もう一台常置場所専用のリグが欲しいものです。
設置場所となった現在、FT-2000Dを使っています。
近隣住民
アンテナを建設したときに、近所にご挨拶に行きました。 当時はあまり歓迎されてなく、「あそこのセガレは、また変なことを始めた」と陰でいろいろといわれました。 倒壊の危険性や健康上の障害など、様々な不安を抱えている方も多くいました。 資料を作って危険がないことをアピールしたり、電波障害が起こっていないか定期的な調査なども行いました。
最近は不安を訴える家もなくなり、ほっとしています。 移動運用でも近隣住民や観光客などに十分気を使わなければいけないいけませんが、 人知れず場所でゆっくり運用ができる移動運用が私は好きです。
[追記]
目ざわりとされたアンテナは、しばらくするとその土地の風景として溶け込んでしまうようです。
建てた当初、何かしらの話題にされていたアンテナですが、最近は話題にされなくなりました。
以前はアンテナの向きを変えただけで、「おお、アンテナが回っているぞ!」という声が外から聞こえました。
慣れとはすごいものだと思いました。
家族
常置場所で運用していると、一番手ごわいのが家族だと思います。 特に子育て世代の場合、休日は無線より子供の相手をしなければなりません。 子供が遊びにつれていけと、運用中にうろつきます。 あまり邪魔にして泣かしてしまうと、怖い家内が出てきます。 トラブルに発展しないように気を使います。
移送運用はその点、心配がありません。 家族の寝ているすきに出かけてしまい、運用が終われば何事もなかった顔をして帰宅し、家族の中に紛れ込みます。 我が家ではこんな運用パターンが問題ないようです。
[追記]
子供が小さい頃は「道楽おやじ」と思われていたようですが、月日が経つと気にする人もいません。
「亭主元気で留守がいい」といわれるように、最近では移動運用に出かけることを勧められます。