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5D-2V  同軸ケーブル

無線機とアンテナをつなぐ同軸ケーブルは、アマチュア無線を行う上で必要なものです。 種類としてPE充填タイプの2V型、低損失タイプのFB型、高発砲プラスチックのSFA型があります。 (注.他にもあるかも知れない) 同軸ケーブルの両端には、無線機やアンテナに合わせたコネクターが付いた同軸ケーブルを用意します。 また無線機とアンテナの間にSWR計やリニアアンプなど接続する場合は、接続用の同軸ケーブルを用意する必要があります。


同軸ケーブルの選び方

取り回しの良さを重視する

移動運用でよく使われる同軸ケーブルは、2V型ではないでしょうか。 減衰の少ないFB型やSFA型を使う方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には取り回しできればどれでも構わないと思います。 私はFB型を移動運用で使ったことがありますが、その効果を実感することができませんでした。 測定器を使って、しっかり比較したこともありません。 気にしなくても実害がないというレベルに考えていますので、このページは『感覚的な意見』と考えてください。

2V型には、1.5D、3D、5D、8D、10D、12Dなど、数字が大きくなると太くなるタイプが市販されています。 太くなると重くなります。 移動運用ではアンテナを上げることになりますので、同軸ケーブルの重さは意識する必要があります。

この点から移動運用で使いやすい同軸ケーブルは、私個人の意見では5D-2Vと考えています。


気になる減衰というワード

減衰というワードは、せっかく無線機から出る出力を減らしてしまいますので、気になることは当たり前です。 しかし、移動運用では『自力でアンテナを上げる』という作業が伴いますので、減衰を重視して太い同軸ケーブルを選ぶことは正解とは言えません。

CQ出版社発行のCQ ham radioの付録の『ハム手帳』(2020年版)を参照すると、同軸ケーブルの損失(減衰)が書かれています。 5Dタイプを着目すると、50MHzでは10mの減衰量は、2V型で0.6dB、FB型で0.43dB、SFA型で0.34dBと数字的な差はありますが、 この差をどう考えるかは使う方の考えになります。

同軸ケーブルの太さについても2V型に着目すると、50MHzでは10mの減衰量は、3Dで0.99dB、5Dで0.6dB、0.4dBとなりますが、 この差が大きく通信に影響するかというとそうでもないような気がします。 もちろん高い周波数を使う場合は、減衰率は大きくなりますので考慮するべきです。 しかし6mならば無視してしまってもよく、性能よりも取り回ししやすさを重視するほうがよいと思う訳です。

時々十分すぎる長さの同軸ケーブルを使っている移動局がいますが、長さに比例して減衰しますので、この点位は使うだけの長さを用意したほうがいいと思います。 足元に同軸ケーブルが這いずり回っていては、運用スタイルとして美しくありません。 足にケーブルひっかかり、無線機を地面に落としたなどといった事故も絶対ないとは言えません。


私の選び方

自動車で出かける移動運用では、12m程度のの5D-2Vを使っています。 使用しているアンテナポールが9mなので、このサイズが無駄なくぴったりです。

山の上に機材を担いで移動する運用では、5mの3D-2Vを使っています。 アンテナポールが4m程度なので、ちょうどいいな長であることと、5D-2Vと比べて3D-2Vは軽いです。


購入先

それほど差はないと思いますが、信頼できるメーカー製の方が安心だと思います。 一度買うとしばらく使えますので、『安物買いの銭失い』にならないように選んでください。 購入先は、ショップでも通販でもどちらでもいいと思います。 秋葉原で数軒回ってみましたが、お店によって値段も違っています。(メーカーの違いもあり) ケーブルと同時に、無線機とアンテナに合わせたコネクターも一緒に買いましょう。

既にコネクターが付いているタイプも売っていますが高いです。 正しい無線ショップでは、同軸ケーブルとコネクターを別に買い、自作を勧めてくれます。 長さも決まってしまいますので、自作する方がいいと思います。 お持ちでない場合は、はんだ付け道具一式はこの機会に購入しましょう。


事故防止

メンテナンス

私はその年の最後の移動運用が終わったときに、テスターで導通を確認します。 移動運用では脱着があり、運搬や収納で束ねたりしますので、ケーブルには多少の負荷はかかっていると思います。 過去に移動運用先で、コネクターをちょっと引っ張ったら断線してしまったことがありました。 あまりないことではありますが、運用先で同軸が使えなくなることは重大事故です。


予備のケーブル

私は予備の同軸ケーブルを、自動車の中に入れておきます。 実は移動局でコンテストに参加しようとしたとき、運用地で同軸ケーブルの忘れに気付きました。 幸い20km先に販売店があったので、コネクター付きの高級ケーブルを購入する羽目になりましたが、それ以来予備は必ず持っています。

せっかくの移動運用。何もできなくなると悲しいだけになりますよね。


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